書籍

内容紹介

破綻寸前の財政改革に挑む薩摩藩家老・調所広郷が、富山売薬薩摩組の密田喜兵衛に蝦夷昆布の密貿易を持ち掛けた――。
家族のため、藩のため、国のため、 己の命をかけて、他の命を救おうと、人々が躍動する！ 日本海国史を塗り替える、勇気と感動の歴史小説。

目次

第一章　　　山津波
第二章　　　拒めぬ厳命
第三章　　　灰の国
第四章　　　家老の野心
第五章　　　波濤を越えて
第六章　　　漂流の果て
第七章　　　評定所へ
第八章　　　雄々しき梢

著者紹介

植松 三十里（うえまつ　みどり）

静岡市出身。1977年東京女子大学史学科卒。出版社勤務などを経て2003年に『桑港(サンフランシスコ)にて』で歴史文学賞受賞。09年に『群青』で新田次郎文学賞、『彫残二人』で中山義秀文学賞を受賞。主な著書に『不抜の剣』『ひとり白虎』『大正の后』『会津の義』『かちがらす』『家康を愛した女たち』『家康の海』『帝国ホテル建築物語』など多数。