書籍
複素数「解」の時代
フクソスウ「カイ」ノジダイ
- 定価 本体2,000円+税
- 判型 A5判・並製
- 頁数 432頁 ヨコ組み
- ISBN 978-4-901032-98-8
内容紹介
「目に見えるもの=実部」と「目に見えないもの=虚部」の組み合わせ――複素数を大雑把に説明すると、こうなるでしょうか。
現実の世界には、実体を感じることができなくとも確かに存在するものがあります。例えば65歳以上は労働力人口からは除外されていますが、実際は十分な労働意欲と、長年月で培われてきた高い技術を持つ人々が、この国には満ちあふれており、複素数的な視点から見れば「高齢化社会が進展し日本の未来は暗い」という考えは成り立ちません。
こんな思わず目が覚めるような議論が次々と展開される本書は数学の本ではありません。
経済・科学技術・教育・医学など、ともすると固定化されがちな私たちのものの見方・考え方の誤りを正してくれる新・ビジネス教養書の決定版です。
現代日本を代表する“知の巨人”石井威望先生は、古代ギリシャ文明から最先端の科学技術・研究まで、豊富で具体的な例を挙げ、わかりやすく丁寧な講義形式で、私たちの頭を解きほぐし、新しい世界へと導いてくれます。
なお本書は「ハイブリッド・ブック」という新たなジャンルを開拓しました。つまり「紙の本の長所」と「電子書籍の長所」を取り込んだのです。本文中28カ所のQRコードに、QRコードリーダーアプリをダウンロードしたスマホやタブレットをかざすと、カラー動画が音声とともに飛び出します。文字だけでは伝えきれない現象の理解を助けるとともに、ライブ感溢れる石井先生の名講義も堪能できることは、紙の本という「実部」から、サイバースペースという「虚部」へ飛ぶことによって「複素数を体感できる」全く新しい本です。
目次
- 永遠のTHIS IS IT!
- 『複素数「解」の時代』の前書き
- 複素数「解」の時代
- 連続講義―史上最大のイノベーション時代 あなたはどう生きるか?
- 第Ⅰ講 押し寄せるITの大潮流
- 第Ⅱ講 ユーザー・イノベーションはデカルト・パラダイムの終焉
- 第Ⅲ講 Tail longer , Peak brevis
- 第Ⅳ講 “複素数「解」”で世界を再構成
- 第Ⅴ講 日本の未来の明るさ
- 第Ⅵ講 合成の時代が始まる
- 第Ⅶ講 複素数「解」の時代に、未来心理を持つために
- 特別講義 ブランコ理論で、あなたの生き方を拓く!
- 『複素数「解」の時代』の後書き
著者紹介
1930年大阪府生まれ。1954年東京大学医学部卒業、医師。
1957年東京大学工学部機械工学科卒業。通産省重工業局に勤務後、東京大学大学院に進学し博士課程を修了。専門はシステム工学、医用工学、マルチメディア。東京大学工学部教授を経て、1991年東京大学名誉教授、慶應義塾大学環境情報学部教授。
郵政審議会会長、国土審議会会長、IT戦略会議委員、臨時教育審議会委員、厚生科学審議会委員など多くの公職を務める。
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