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実録 戦国北条記
ジツロク センゴクホウジョウキ
- 定価 本体1,600円+税
- 判型 四六判・並製
- 頁数 280頁
- ISBN 978-4-9010-32-99-5
内容紹介
大胆な構想と圧倒的な筆力で、今、最も注目される歴史小説家が、一気に読破したくなる戦国北条五代の通史を書き上げました。
“戦国の梟雄”として知られる初代・早雲の伊豆侵入(明応2年・1493)から、豊臣軍に敗れ“滅亡”(天正18年・1590)に至る,約100年間、五代にわたる北条氏歴代は、麻の如く乱れる関東をどのように席捲していったか? 多くの戦国大名家のなかで、きわめてユニークな存在であった北条家の通史を軍事・外交の面だけに焦点を絞って展開した、歴史読みものの傑作。
“ビジョナリ―・カンパニー・戦国北条氏”は、初代・早雲から三代・氏康期前半まで、関東に巣食う「古河公方」「関東管領山内上杉家」「相模守護扇谷上杉家」など守旧勢力を、たび重なる合戦と調略で吸収・併合によって関東の半ばを制圧しました。ところが氏康統治期の後半から、戦国北条氏の軍事・外交戦略の様相は大きく姿を変えてゆきます。甲斐武田や越後上杉など、獰猛で巨大な隣接勢力との力のぶつかり合いとなり、やがて西国の“超巨大勢力”豊臣軍によって、北条家100年の歴史は幕を閉じます。この最後の戦いまでの経緯についても、本書では大きな疑義を呈しながら、戦国北条氏に対する歴史的再認識を迫っています。
著者紹介
昭和35年(1960)神奈川県横浜市生まれ。
早稲田大学卒業後、外資系日本企業に勤務後、2007年『武田家滅亡』(角川書店)でメジャーデビューを果たし、文筆業に専念。 12年『国を蹴った男』で吉川英治文学新人賞、13年『巨鯨の海』で山田国太郎賞、14年『峠越え』で中山義秋文学賞を受賞。ほかに『死んでたまるか』『武士の魂』など著書多数。
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